引き合いの多い機器の多くは、三十年、四十年を経たものです。その年月こそが魅力であり、だからこそ手入れを必要とします。電解コンデンサーは劣化し、ボリュームはガリを出し、軸受けは油が切れ、真空管は力を失っていきます。
オーディオ技術としてまとめているのは、機器をあるべき状態に戻すための仕事のすべてです。原因の切り分け、修理、全体の点検、電気的安全性。そして、そもそもそれが割に合うのかどうかという率直な見立てが、その前にあります。
オーバーホールに含まれる作業
- 全機能の確認と測定による点検
- 劣化した部品の交換——コンデンサー、真空管、ベルト、軸受け
- 接点、スイッチ、ボリュームの清掃
- 電気的安全性の検査
- 仕上げの測定調整と試聴
お手持ちの機器にも
整備は、ご購入の有無にかかわらずお引き受けします。機種、年式、症状をお知らせください。オーバーホールが割に合うのか、どれだけの手間がかかるのかをお伝えします。割に合わないときは、そのとおりに申し上げます。
オーディオ技術の終わるところ
ここで扱うのは、機器がふたたび不具合なく動くようにすることです。その先、工場を出たときより良くしたいとき——表面の再仕上げ、的確な音質の最適化、カスタマイズ、寸法に合わせた一点物——それはオーディオマニュファクチュアの領域です。
お引き渡しの前には、どの機器も点検し、摩耗の見えるものは交換します。そのうえでコレクションに加えます。この検査を通らなかったものは、そもそも販売いたしません。
安全性
検証された電気的安全性。
私たちにとってオーバーホールとは「また動く」以上のことです。修理の後には DIN EN 50678(VDE 0701)に準拠して電気的安全性を検査し、定期検査には DIN EN 50699(VDE 0702)を適用します。